冷たさと暖かさが繰り返されるこの頃、体調管理に余念なく、健やかにお過ごしでしょうか? 春の足音がだんだん大きくなるにつれて、西日本を中心に花粉が舞い始めていますね。
今や日本人の約4人に1人が花粉症を患い、国民病として広く関心事になっています。 花粉症対策を万全にするためには、「内因」と「外因」に目を向けなくてはなりません。
内因は健康習慣を見直すことで改善する一方、外因は花粉の侵入をブロックする手段が効果的です。
花粉を取り除くには、マスクや眼鏡などの代表的なカットアイテムから、クリーナーや空気清浄機などの日用品を使うのが一般的です。
そんな中、意外に盲点となっているのが衣食住の衣、すなわち服装面となります。
花粉症を軽減させるには、医術ならぬ「衣術」に注目し、正しい服装のコツを知っておく必要あるのです。
┃花粉シーズンに適した衣類とは
一般的な衣服に付着して家の中に入り込む花粉の数は、約10万個に上るとされています。
この状況で、家の中を清潔に保とうとするのなら、掃除機や空気清浄機をフル回転にしなくてはなりません。
こうした衣類による落とし穴は、服の繊維などに気を配ることで幾分回避しやすくなります
・花粉が付きやすい衣料素材を避ける
花粉シーズンにおける衣服を選ぶポイントは、花粉が付きにくい素材であるかどうかです。
防寒には役立つウール素材の衣類やマフラー、ニット帽などが、花粉対策には適していません。
衣類への花粉の付着率は、素材表面の凹凸が大きく、繊維が長いほどに高まります。
ウールやアクリルは花粉を取り込みやすい上に、拭き取ろうとしてもリリースしにくい素材にあたります。
そのほか羽毛、コーデュロイ(コールテン)などの、糸同士の隙間が広くふっくらした素材も避けるようにしましょう。
・ウール以外の天然繊維がいずれも優秀
ポリエステルやナイロンなどの表面が滑らかな化学繊維は、花粉が付着しても払い除けやすいのが特徴です。
ただ、最も花粉をキャッチしにくいのは、綿や麻などの軽い天然素材となります。
中でも、この時期に適した繊維素材としては、シルクが挙げられます。
花粉の付着率でいえば綿の1.5~2倍となりますが、絹は保温性に優れ、「夏は涼しく冬は暖かい」のを持ち味としています。
花粉シーズンはいまだ寒さと隣り合わせであるため、防寒と花粉対策のどちらも 兼ね備えたシルクを着用するのがおすすめです。
┃静電気の発生を抑える服装コーデの基準
衣類への花粉の付着を防ぐためには、なるべく静電気を起こさないようにする工夫が必要です。 花粉の付着量と静電気の間には深い関連があり、主に衣類のこすれや組み合わせが原因となることが分かっています。
衣類の中には、マイナスの電荷を帯びやすい素材や、プラスに帯電しやすい素材があります。
そうした衣料がこすれ合うと、プラスとマイナスの電気の不均衡を解消しようとして、バチバチと電流(静電気)が流れるのです。
プラスとマイナスの電気は互いに結びつこうとするため、衣類がまとわりついて、花粉を吸い寄せる結果にもなります。
これらの事情を踏まえると、静電気の発生を抑える服装術としては、次のようなコーディネートが考えれます。
・コットンニット×レーヨンのジャケット
綿は基本的に静電気が起きにくく、レーヨンはプラスに帯電しやすい素材です。
人体もプラスの電気に傾いているため、たとえアウターと擦れ合っても、プラス同士で均衡が保たれることになります。
・カシミヤのコート×ナイロンのスカート
いずれも、プラスの電荷を帯びやすい素材のコーディネートです。
コートの裏地はなるべく、ポリエステルなどのマイナスに帯電しやすい素材を避けるようにしてください。
・シルクのカーディガン×シルクのマフラー
同じ素材同士を組み合わせると、静電気の発生を抑えることができます。
衣類が摩擦しても、プラスとマイナスのいずれか一方に帯電しやすく、電気的極性が安定するためです。
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