朝晩涼しく、日中は蒸し暑さがおさまり、夏から秋へ移り変わる季節を肌で感じる今日この頃です。スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、何かとベストシーズンとされる秋は過ごしやすい季節の代名詞です。
秋は、何を着たらいいかわからない、服装選びが難しい季節と感じる方も多いのではないでしょうか。理由は暑い夏と寒い冬のあいだにあって、日本付近を高気圧と低気圧が交互に通り、日々の気温変動が大きいことが挙げられるでしょう。加えて秋は春に次いで一日の中でも気温差が大きい季節ともいわれます。
東京、大阪の年間を通した1日の平均最高気温と平均最低気温の差を調べてみました。
東京
大阪
春は東京、大阪いずれも一日の中の気温差が大きいですが、東京は秋よりも冬のほうが大きくなっています。2016年の観測データを振り返ると、最高気温と最低気温の差が10度以上あった月は冬と春(12月~5月)に多く、秋(9月~11月)は10回未満と夏と変わらない結果でした。
■東京 最高/最低気温10度以上
それでも、服装選びでみれば、冬よりも秋のほうがずっと難しい印象があります。
これは『暑い』、『快適』、『寒い』のカテゴリーに人の体感を区分けした場合に、冬は気温差が大きくてもおおむね『寒い』ゾーンの中で推移するのに対し、秋の気温推移は体感的に異なるゾーンを行き来するからなのだろうと思います。
この先は服装選びが悩ましい季節、TNQLを参考にカゼをひかないようにお気を付けください。
ちなみに2007年冬、長野県の菅平で一日の気温差が30℃以上になりました。放射冷却で最低気温はマイナス20.3度、日中は日差しが出て11.2度まで上がったためです。
また、2014年の4月~5月にかけて北海道のいくつかの地点で同じ日に冬日(最低気温が氷点下)と夏日(最高気温が25度以上)を記録しました。ここまでの一日の中で気温が変化すると、もはや何を着ていいのかわかりませんね!