大谷選手がカウボーイに?メジャーリーグの”Themed road trips”の文化

先日、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手がテキサスへの遠征の際、カウボーイの服装に仮装したことが話題になりました。

参考:エンゼルス大谷、カウボーイ姿に=敵地テキサスへ移動-米大リーグ

 

大谷選手はなぜカウボーイの服装をしたのでしょうか?

実は、近年のメジャーリーグでは、遠征の行き返りに「カウボーイ」のようなテーマを指定し、選手全員がそのテーマに沿った服装をすることが流行しているようです。

 

■その起源は?

このテーマに沿ってチームの全員が同じ服装をする文化「Themed road trips」は、メジャーアメリカン・リーグ東地区のチームの一つであるタンパベイ・レイズが2008年から自身のウイニング/プレイオフシーズンにて遠征地にちなんだテーマに沿って選手全員が同じ服装をした遠征を3回行ったことから始まりました。

2006年から2014年までタンパベイ・レイズのマネージャーだったジョー・マドンは楽しいことが好きでした。彼はそのような「楽しさ」がチームの選手をリラックスさせ、さらには勝利に導くとの信念をもっていたことから、遠征時にテーマを決め、選手全員が同じ服装をするという文化が始まったのです。

参考:Rays to keep themed road trip tradition going  (英文記事)

 

 

■実際にどのようなテーマが用いられたのか?

 

バスケットボールユニフォーム

バスケットボール選手のユニフォームは、何度も用いられる人気のテーマのようです。

アメリカン・リーグ西地区ロサンゼルス・エンゼルスが2017年8月の遠征においてバスケットボールのユニフォームを身にまといました。

翌年、ナショナル・リーグ中地区のピッツバーグ・パイレーツもバスケのユニフォームを着て遠征に旅立ったようです。

普段野球のユニフォームを身にまとっているだけあって、違うスポーツのユニフォームは選手にとってとても新鮮なのかもしれませんね。

 
 
 
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NBA/WNBA themed flight to Colorado for your Bucs. 👀✈️🏀

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オールホワイト

同じくナショナル・リーグ西地区のチームの一つアリゾナ・ダイアモンドバックスでは2018年6月のマイアミへの遠征の際、選手が全員「白」の服装を身にまとったようです。

これは「マイアミ・バイス」というアメリカで80年代に大人気だった事件モノのドラマで、主人公のドン・ジョンソンが白スーツを着ていたことから、白スーツが当時のファッショントレンドになったことにちなんでいます。

 

 

スーパーマリオ

ナショナル・リーグ中地区のシカゴ・カブスは2012年7月のピッツバーグ遠征の折、スーパーマリオブラザーズに扮しました。

参考:Cubs dress up as Super Mario Bros. characters for road trip (Picture)

さすが世界のマリオ。プロ野球選手にも人気なのですね。

 

このようにメジャーリーグでは、遊び心に溢れた服装で遠征地への旅を楽しんでいるようです。

 

 

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