働く女性の朝を穏やかに楽しくする

子供の頃からおしゃれをすることが大好きでした。クローゼットの中から、その日に合ったアイテムを選ぶ。それが、ピタッと決まった日は、気持ち良く過ごせます。一方で、忙しい朝、コーディネートを選ぶ時間は限られています。時には、時間ばかりが過ぎ、納得するコーディネートができない日もあります。そんな日は、気分がブルー。何となく早く家に帰りたい気持ちになります。皆さんも、そんな経験ありませんか?

はじめまして、ファッションテックサービス「TNQL(テンキュール)」を開発した株式会社ルグランの山辺です。このサイトを通じて、おしゃれが好きな皆さまの参考になりそうなファッション・お天気について、お伝えしていきたいと思います。

毎朝の「服選び」が人生に与えるインパクト
米国ファッションメディア、コスモポリタンが、2016年9月に「毎朝の「服選び」にかかる時間を、人生で合算すると?衝撃の数字。」という興味深いタイトルの記事を掲載しました。これによると、女性は一日に平均して17分を洋服選びに費やしているとのことのこと。(18才から60才の女性を対象にイギリスのスーパー「マークスアンドスペンサー」が調査。)さらにわかったことは、この毎日の日課が “ワードローブギレ” を引き起こしているらしく、実に62%の女性が「時々かんしゃくを起こす」らしいです。これは女性だけではなく、被験者の男性の3分の1も洋服を選ぶ際、頭に来て床などに投げつけたことがあり、怒りはそれだけでは収まらないようで2,000人の男女のうちの15%が、“ワードローブギレ” によって1日中気分が上がらず、21%は恋人や夫とのケンカに発展したとのこと。 私達の一日は、毎朝の服選びによって左右されているとも言えそうですが、できることなら、穏やかに一日をスタートしたいですよね?

“ワードローブギレ” を起こす理由
アメリカのファッションメディアハーパーズ バザーには「おしゃれな女性がしている9つの習慣」という記事がありました。それによると、おしゃれな女性はお天気アプリをダウンロードして毎朝天気をチェックしているとのこと。「どんなに素敵な服装でも、気温や雨などその日の天気に対応していなければ、必ずしもよい装いとは言えない。激しい土砂降りの日のスウェードシューズ、気温25度以上になる日の重ね着など。」(ハーパーズ バザー掲載記事一部抜粋) 私も、ワードローブプチギレは、起こします。なぜならば、記事にあるようにどんなお天気でも合うコーディネートにしたい一方で、その日のお天気が分からない、ということがその原因です。

TNQLでお天気を味方につける

多くの天気情報は各都道府県をいくつかに分けた一次細分区域単位を利用しています。一方で、女性が毎朝服選びをする際に知りたい情報は、その日に自分がいる地点に於ける天気予報と降水量です。しかも、忙しい朝に、簡単にストレスなく情報を入手したい。世の中にはお天気情報・アプリはたくさんあるものの、そんな思いを叶えてくれるものは見かけません。私だけでなく、世の中にはおしゃれを楽しみたい女性がたくさんいるはず。それならば、お天気に左右されることなく、どんな時もおしゃれを楽しめるようなサービスを作ってしまおう!

サービス名はTNQL=天気を着ちゃう

そうやって、TNQLプロジェクトがスタートしました。

働く女性の朝を穏やかに楽しくする

TNQLでは、天気予報はGPS情報からユーザーの居場所を判別し、1km四方・全国37万地点毎の詳細な気象情報をリアルタイムで表示、3時間毎に更新していきます。これにより、自宅、オフィス、出張先など、自分がいる地点、あるいは、これから向かう場所の天気予報を正確に知ることができます。さらに、ユーザーの好みに合わせて表示するファッションイラストを720パターン作成、一人ひとりに最適なコーディネートをリコメンド、ユーザーが選んだコーディネートをAIが学習することで、よりユーザーの好みに合った提案をする等々、TNQLには、おしゃれを楽しむための様々な機能が備えられています。

開発に関わる人がユーザーという強み

地球温暖化の影響で、気温や降水量の変動が激しくなっています。お天気は変わりやすく、地点によっての変化や朝晩の気温差が10℃以上といった日が増え、これまで以上に、天気予報を把握することは重要になります。今回の開発は、プロジェクトに関わったメインメンバーは、以下のようなファッションが大好きな30〜40代の働く女性。

  • 大手アパレル企業のマーケター
  • 女性気象予報士
  • LA在住ファッションフリークなUIデザイナー
  • ファッション好きなイラストレーター
  • 雨の時のコーディネートに悩まされてきた女性エンジニア
  • “ワードローブプチギレ” を解消したい経営者

このサービスに可能性を感じてくれたメンバーが、ユーザー視点で様々なアイディアを出し、サービスに息を吹き込んでくれました。「開発チームがユーザー」、それがTNQLの最大の強みです。

「おしやれ好きな全ての女性の朝の一時を穏やかに」を実現すために生まれたこのサービス。一年の中で女性がコーディネートに最も頭を痛めると梅雨前にサービスを皆さまにご紹介できること、とても嬉しく思っています。

次回は、開発までのストーリーをお送りします。

40名近い候補者から6名のイラストレーターを選出。ルグランが開発したお天気予測ロジックを見事に理解し、素敵なイラストを描いてくれました。