夏~秋にかけての季節は台風が多いということもあって、いつも以上に、雨に降られてしまわないかどうか心配になりますよね。
そこで気になるのが、「降水量の予報って、どのくらい正確やねん!」ということです。
そこで、気象庁が公開している「降水予測の精度と気象庁が発表する情報について」という資料をもとに、降水量の予報の正確性について簡単にまとめていきたいと思います。
・災害時の天気予報について
気象庁では、災害の発生が予想される時間から逆算して、気象予報を発表しています。
例えば台風が近づいてきている場合、発生が予想される5日前から「台風進路予報」を、3日前になると「台風強度予報」を発表して、台風はどのルートで進むのか、どのくらいの勢力を保っているのかということを知らせます。
・数日先の天気を予測する方法
普段何気なく見ている「台風進路予報」が、5日も先を予測しているとは驚きです。
どうやって予測しているのでしょうか?気象庁によると、数日先の天気予報は、
1.スーパーコンピューターを活用した大気のシュミレーション
2.アンサンブル予報システム
の活用によって行われているそうです。これらのおかげで、数日先にどの程度の規模の災害が起こる可能性があるのか?ということが分かるようになってきています。
台風が来ると必ず「台風の進路を円で示す予報」を目にしますよね。
これは、週間アンサンブル予報システムの活用例だそうです。
・災害発生までの期間と予報の正確性
天気予報は、災害発生までの時間が短くなればなるほど正確になります。
このことを考慮して、2日先までの雨量は、ある程度幅を持った数値で伝えられているそうです。
天気予報の中で、「予想される雨量は多いところで、100ミリ~200ミリとなる見込みです」のように表現されているのは、予想の確度を踏まえてのことだったのですね。
・1日先の天気を予測する方法
1日先の予測では、衛星観測等のリアルタイムでの観測を活用して、災害の被害が及びそうな地域をある程度絞って観測することができます。
5日先の時点では円の動きのみでの予報ですが、台風が迫ってくると、より被害が大きいと思われる地域は赤色で、そうでない地域は青色で塗られた地図が使われていますよね。
天気予報中での表現も、「朝からは1時間に50ミリの非常に激しい雨の降 る所があるでしょう。また、昼前から昼過ぎにかけて1時間に80ミリの猛 烈な雨の降る所がある見込みです。」といったように、具体的な予想値や、時間を合わせて伝えられるようになります。
・予測技術の限界
このように、様々な技術を用いて行われている天気予報ですが、台風が来た際の雨量の予測については限界もあります。
雨量の予測が難しいケースでは、予想を大きく超える大雨となる場合もあるようです。
・さいごに
いつも何気なく見ている天気予報には、高度な技術がたくさん詰まっているということが、改めて実感できました。
台風の多い日本ですが、上手に付き合っていきたいですね。