引越し日に雨が降ったら?悪天候下の注意点や有効な雨対策を解説。

今春は冬型の気圧配置が持続せず、例年以上に春爛漫の陽気が実感しやすくなっていますね。
19日発表の季節予報でも、向こう1か月の平均気温は全国的に“平年より高い”確率が70%以上に。
新型コロナの影響がなければ、加速する季節に負けじと、人々もより精力的に動き回っているところかもしれません。

そう、春は移動(異動)の季節です。
誰もが新しい根を張り巡らせようと、次なるライフサイクルをスタートさせていく季節。
進学や入社、転勤などで“引っ越し難民”が生まれるほど、大勢の人たちが列島を渡り歩きます。

そこで本記事は、「もしも引越し日と悪天候が重なったら?」というテーマのもと、注意点や自分でできる対策についてお話しします。

悪天候下での引越しは可能?

春の好天は3日と続かず、天気が3~4日の周期で変化しやすいのは知れたことです。
冬型の巻き返しや春の嵐、菜種梅雨など、天気を崩す要因が多いのは、引越しを行う上での不安材料になりかねません。

加えて、2018年頃から話題を集めている「引越し難民」というキーワード。
この言葉と天気に直接の関係はありませんが、近年、希望通りの引越しができない人を指して、“難民”と呼ぶようになりました。

引越し難民が増えた理由としては、概ね次の3点が考えられます。

① 働き方改革による長時間労働の減少
② 引越し業界の慢性的な人手不足
③ 引越し価格の高騰

これらの傾向は2020年現在も続いており、特に引越し需要がピークとなる3月下旬~4月上旬は、入念な下調べが必要となります。
そんな引越しリスクに拍車をかけるのが、雨や雪、強風などの“不都合な気象条件”です。

ただ、引越し作業自体は、「標準引越運送約款」で定められているように、延期もされず当日決行されます。
多少の風雨であれば作業は通常通りに行われ、天気の急変があっても臨機応変に対応してもらえるため安心です。
地震、台風、津波、洪水、地滑りなどの交通障害がない限りは、業者側からキャンセルされることはありません。

一方、ユーザー側はキャンセルや延期は可能ですが、引越し代金の2~5割のキャンセル料が発生することもあります。
そのほかにも、使用した梱包資材の支払いが必要になるケースもあるため、雨天でも引越しに踏み切る方が賢明です。

【対策①】荷物の水濡れ対策を万全に

イレギュラーでのキャンセルが難しいとなると、雨の日の引越しにはさまざまな工夫が必要となります。
特に、業者に荷造りを依頼せず自分で行う場合は、荷物の防水対策をしっかり行わなくてはなりません。

基本的には、湿気を嫌う家電製品やシミになる家具類を、一品一品ビニール袋で覆っておきましょう。
パソコンなどの精密機器はとりわけ、段ボールの上からもビニール梱包しておくと安心です。
段ボールが濡れてしまうと、変形したりカビが発生したりするため、なるべく全体に防水対策を施してください。
もちろん、荷物の搬入後は速やかに荷解きを行い、荷物を湿気から守ることが大切です。

【対策②】引越し当日の空模様を味方に

引越しを進めるにあたっては、天気予報を事前に確認しておくようにしましょう。
出来ることなら、引っ越す地域における過去の気象データをさかのぼり、天気のポイントを掴んでおくのもおすすめです。
例として、東京の3月下旬の総降水量(平年値)は、3月上旬~中旬・4月上旬に比べて、10ミリ以上多いことが分かります。
引越し繁忙期の中でも相対的に雨が降りやすいことから、雨天に備えておくというのも対策のうちです。

また、目先1週間の天気を詳しく知るためには、「TNQL(テンキュール)」の活用をおすすめします。
「TNQL」は、3時間ごとの天気・気温がピンポイントで把握できるウェザーテックサービス。
引越し日の天気が時系列で表示されるため、必要な行程や対策を練るのに役立ちます。

毎日のファッションコーデやひと口メモをヒントに、新しい土地をおしゃれに歩いてみるのも楽しそう。
「TNQL」で当日の天気を味方にしつつ、引越し作業がスムーズに行えるといいですね。

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