第1回Weather Driven Marketing Summitレポート


6月20日に気象データを活用した新たなマーケティングを推進していくことを目的とした『第1回Weather Driven Marketing Summit』を開催いたしました。

弊社が企画し、総合気象情報会社のパイオニアである株式会社ハレックス、世界最大の気象会社であるザ・ウェザーカンパニーやAIソリューションなどを保有・提供する日本IBM株式会社、クリエイティブな提案を得意とする大手広告代理店の株式会社大広の皆さまにご協賛いただき、今後の気象データの可能性と活用方法についてのディスカッションを行いました。

当日は満員・盛況で、ご来場いただいた皆様も真剣に話を聞いており、気象データを自社のサービスへ活用するにはどうするかなど、多くのディスカッションが生まれていました。まずはイベントレポートサマリーをお届けします。次週以降、それぞれの基調講演の様子を詳しくお届けいたします。

◼基調講演①:「アナリティクスで生まれ変わる気象ビジネス」

登壇者:株式会社ハレックス 前代表取締役 越智 正昭 氏

日本の総合気象情報会社のパイオニアである株式会社ハレックスさまによる講演からスタート。気象データは世の中の最低限のインフラであり、気象データの本質とは何かをお話いただきました。また、ハレックス社が提供する実際の気象データを拝見させていただき、リアルタイムで変化する気象を”見る”ことができました。

◼基調講演②:「Weather Means BUSINESS〜気象データを活用したビジネストランスフォーメーション事例〜」

登壇者:日本アイ・ビー・エム株式会社ワトソン&クラウドプラットフォーム事業部 ザ・ウェザーカンパニー担当 営業部長 石丸 卓哉 氏

世界最大規模の気象会社であるザ・ウェザーカンパニーを有するIBM社は、世界の様々な業種で採用されている気象データの活用事例を紹介。その他にも、気象データを活用することで自分たちのビジネスに活かすことができる業種は、まだまだたくさんあるなと再認識する機会となりました。 

◼基調講演③:「すべてのハードウェアにサービスが結びつく時代がやってくる〜世界中から最新テクノロジーが集まるCES2019 ユーレカ・パークでの出展をサポート〜」

登壇者:株式会社大広 執行役員CTO     大地 伸和 氏

大手広告代理店である大広さまは、これからの時代のサービスのあり方を紹介。これまではハードウェアやウェブサイトなど独立したサービスが成り立っていましたが、現在〜これからは、それらに加えて生活者のインサイトを取り入れていくことが必要とのこと。また株式会社大広では、世界最大のテクノロジー見本市であるCESへの出展もサポート。こういった展示会に日本企業が多く参加することで、世界を舞台に活躍する企業の輩出もサポートしています。

◼基調講演④:「気象ビッグデータの活用で実現する新たなマーケティングとは」

登壇者:株式会社ルグラン 代表取締役 泉 浩人

最後の講演は、弊社代表の泉による講演。まずは弊社が独自に開発・提供するファッションテックサービス『TNQL』をご紹介。TNQLは、気象データを活用して、その日のお天気にあったコーディネートをオススメしてくれるサービスです。TNQL自体は個人ユーザー向けのサービスではありますが、TNQLに蓄積するデータを活用することで、天候・地域・ユーザーが実際に着ている服や好みなどを把握することができ、マーケティングデータとして有効活用ができます。

◼『気象データ×テクノロジー×ライフスタイル』のビジネスアイデアソン

発表者:Tokyo Fashion technology Lab バイヤー&Eコマーススタートアップコース2期生

今回のイベントでは、 日本初のファッションテックを学ぶスクールであるTokyo Fashion technology Labの受講生によるアイデアソンの発表も実施いたしました。発表されたビジネスアイデアは、「旅行×天候×コーデ」の旅行時の持ち物&コーディネート提案サービスです。受講生達は初めてのアイデアソンの発表だったとのことですが、とても素晴らしい発表をされており、イベント参加者からもとても好評でした。

また、気象業界・IT業界・広告業界・ファッション業界のそれぞれの専門家の方々によるトークセッションも行いました。やはりどの業界も気象データの活用生には注目しているものの、どのような活用方法があるのか模索中であるという側面もあります。

今回のサミットを機に、気象データの活用方法や気象データを活用したマーケティングを推進し、様々な業種のサービスのお役に立てればと考えております。次週以降のそれぞれのレポートもぜひ楽しみにしていてください。

もし気象データの活用について少しでも興味をお持ちいただけたら、ぜひお気軽にお問い合わせいただければと思います。一緒に気象データを活用して新たな市場を開拓しましょう!